自殺未遂経験者が話す欝を治療するたった3つの方法【経験談】

当時23歳の社会に出たての私は、仕事でのストレスから重度のうつに陥りました。
・ストレス性胃炎
・嘔吐
・過敏性腸炎
・不眠
・倦怠感
・判断力低下
など、身体的な症状から精神的な症状まで様々に重なった状態でした。
当時の状況や過程は、20代で自殺未遂をして死にかけて分かったこと【体験談】にてまとめています。
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20代で自殺未遂をして死にかけて分かったこと【体験談】
20代で自殺未遂をして死にかけて分かったこと【体験談】 HERO僕が自殺未遂をした時の話を書きます。 最初に言っておくと、もし、僕と同じように自殺を考えている方が見ていたら。 なにもいい事はないからや ...
この状態を約半年で抜け出すことが出来ました。
<半年間の間にやったこと>
鬱を抜け出すためにやったことは、「3つの出す」です。
・逃げ出す
・書き出す
・動き出す
の3つです。
私の場合、鬱に陥った原因が、
・ストレス
・性格
の2つに依るものが大きく(当時はそこまで深くは考えられていませんでしたが)、無意識のうちにそれらを矯正したり、引き離したりしていく作業や行動をとっていました。
一つずつ整理します。
<逃げ出す>
文字通り、原因となった環境から逃げ出しました。
とにかく逃げ出しました。
最初は無意識ですが、一心不乱の現実逃避をしました。
2週間ほど何も考えずに、心がやりたいと思ったことだけをやりました。
参考までにですが、
・1人になる
※私の場合、別のストレスの原因にもなる実家という監獄に強制送還された、ということもあり、まずはとにかく「何にも干渉されず1人になりたい」という欲求が強かったです。場合によっては、1人になって孤独感が増し、状況が悪化してしまう可能性も考えられます。
・海を見る
・知らない土地を何も考えずにふらつく
・1週間くらいホームレス生活をする
・朝日を浴びる
・大声を出す
・人目を気にするのをやめる
ということをしました。
1週間ほど、家を飛び出してホームレス生活をしたのですが、その時のことは今でも覚えています。
立ち入り禁止の放置された工事の跡地のような、ものすごく広い空間があり、そこに100均で突っ張り棒とブルーシートを揃えて、寝床を確保しました。
(※マネしないでください)
ビルの基礎部分のようなものだけが残っていて、そこに雨水が溜まって小さな湖のように見えて、太陽の光がキラキラと反射して神秘的な空間に思えました。
その景色を、太陽の光を浴びながら何時間も眺めていました。
そうして心のままに過ごして余裕が生まれてきて次の行動を始めます。
<書き出す>
思いついたことをとにかく紙に書き出しました。
心がおちついてきて、少し頭で物事を考え出す余裕が出てくると、感情が整理できず、それを解消できないかと思ってのことでした。
書いて書いて書きまくって、最終的に一つの結果を出すために書くようになりました。
「自分は悪くない」という自己肯定を強くする理由と、「悪いのは〇〇」という憎悪の対象を明確にする理由を並べ立てました。
考えないようにするために書き続ける、という行為を一心不乱に続けました。
<動き出す>
そうして心が落ち着き、モヤモヤしていたことが明確になったら、身体が動くようになってきました。
ここで規則正しい生活をするのがよくある話ではありますが、私の場合、完全に夜型の自由な生活を続けました。
ちなみにこの段階で、元々一人暮らしをしていた家に戻りました。
それから1週間ほど、寝たいだけ寝て、食べたいものを食べて、欲求に正直な生活をしました。
欲求が満たされてきたと思えて来た段階で、仕事を探しました。
この時の自分の選択が、私が鬱を抜け出す大きなきっかけをつくってくれました。
その選択でわたしは連絡を取っていた知り合いに、たまたま紹介してもらった個人経営の小さな飲食店で働くことになりました。
おじさんとおばさんの2人で経営しているお店です。
この2人が底抜けに人がいい方で、こんな私を笑顔で受け入れてくれて、 話を聞いてくれて、家族のように接してくれました。
ここでこの2人に出会っていなかったら、今の私は絶対にありえませんでした。
最後に私を救ってくれたのは、「人の優しさ」でした。
私は、この2人にただただ甘えました。
気を使わず甘えて、その時間が私の心を前に進ませてくれました。
まとめ
以上が、私が経験した鬱を治療する3つの方法です。
効くか効かないかは人それぞれです。
ですが、
・自分の心に正直になること
・人の優しさに甘えられる場所を見つけること
・人の優しさに甘えてもいいと思う気持ちをつくること
これらは絶対にあなたを今の状態から良くしてくれます。